ご結納
ご結納
「ご挨拶」
知人の息子さんが、この度、ご結婚される事になりました。誠におめでたいことでございます。
その知人から「結婚前の結納を手配したいんやけど、どないしたらよろしいやろか」とお問い合わせがありました。
私が、ここ、京都の料亭「山ばな平八茶屋」に嫁いで40年余。その経験を頼りにして下さったのだと思います。
「うちらみたいに、結納のことはようわからん、という家は多い思いますよ」とのこと。
確かに、親戚・友人が集まる結婚披露宴と違い、限られた家族同士での儀式ですので、先様の仰るように、あまり結納の席に参加する機会は、一般の方々には少ないと思います。
せっかくなので、この機会に結納の儀式について、ここでご説明させていただこうと思います。
申し遅れましたが、私、京都の山ばな平八茶屋で大女将をしております園部道代と申します。
どうぞよろしくお願いいたします。
大女将 園部道代
ご結納の前に、
ご両家の顔合わせ
まずはご結納のおよそ6ヶ月前に、ご両家の顔合わせを行います。
新郎新婦とその両親だけで顔合わせをする場合もあれば、祖父母・兄弟姉妹も同席する場合もあります。
ご結納の式を行う場所とは違うレストランや、料亭などで食事をとりながら両家の親睦を深める、というのが一般的ではないかと思います。
この顔合わせでは、ご結納の先に控える結婚式や披露宴の形式、日取りなどを、話し合える機会でもあります。
ご結納の基礎知識
結納式は、結婚の約束を正式なものとして伴う儀式の一つで、両家が親類となり、「結びつく」事を祝い贈り物を納める儀式です。
家に(娘、息子を)迎え入れるにあたり、これまで育ててくれた相手側の両親に感謝の意を表す場でもあります。
結納品は、昔は帯などの現物でしたが、現在では、その多くをお金に代えて品々を贈り合います。
結納式の後は、通常、祝いの膳を両家で囲みます。
お仲人さんを、立てられる場合と、そうでない場合があります。
結納式は、結婚の約束を正式なものとして伴う儀式の一つで、両家が親類となり、「結びつく」事を祝い贈り物を納める儀式です。
家に(娘、息子を)迎え入れるにあたり、これまで育ててくれた相手側の両親に感謝の意を表す場でもあります。
結納品は、昔は帯などの現物でしたが、現在では、その多くをお金に代えて品々を贈り合います。
結納式の後は、通常、祝いの膳を両家で囲みます。
お仲人さんを、立てられる場合と、そうでない場合があります。
結納品
熨斗(のし)、末広(すえひろ)、結納金、柳樽料(やなぎだるりょう)、松魚料(まつうおりょう)の5点オプションで、高砂(たかさご)、(婚約)指輪、子生婦(こんぶ)、寿常女(するめ) などを追加して、豪華にお飾りをする形もあります。結納は、結婚式の衣装を贈ったことが、始まりですので、結納金を入れる袋には、「帯地料」とか、「小袖料」などと書きます。
毛氈(もうせん)を敷き、結納品を床の間の前に飾り付けします。
地方や家ごとに、結納品の品目がかわることもあります。
結納金
結納金は特に決まりがあるわけではなく、給料3か月分とか、50万、100万それ以上とか、ケースバイケースです。結納金の10分の1の額(関東では、半返し)を受書として用意します。これは、領収書のようなものです。
結納品の飾り付けや結納金も用意せず、指輪と時計などを互いにプレゼントしあう形もあります。
最近では、結納式の席で「結納納め」「結納返し」を同時にされる形も多くなってまいりました。 お飾り、結納金、祝い膳、などの内容は事前に、お互いの習わしやご要望をお伝えされた方が、良いかと思います。
費用の分担は、顔合わせは折半にして、結納式は(本来、新婦の自宅でお祝い膳を用意するものなので)新婦側が負担するという考えがあります。
ただ、料亭やホテルで、一堂に会し結納返しも同時に行うような場合は、両家で折半するという形も多くなってきたようです。
結納品は、新郎側から広蓋(ひろぶた)に載せて手渡します。
新婦側は、結納品の目録(内容)と同じ品目が書かれた「受書」をお返しします。
受書は、お祝いのお返しという意味があり、万寿盆か切手盆に載せておきます。
一般的に受書は、結納品を結納屋さんに依頼される際、一緒に用意してもらうようです。
結納品は、新郎側から広蓋(ひろぶた)に載せて手渡します。
新婦側は、結納品の目録(内容)と同じ品目が書かれた「受書」をお返しします。
受書は、お祝いのお返しという意味があり、万寿盆か切手盆に載せておきます。
一般的に受書は、結納品を結納屋さんに依頼される際、一緒に用意してもらうようです。
祝いの膳
いよいよ、ご結納の当日です。
その日は、ご両家に「山ばな平八茶屋」までお越しいただきました。
結納式は、ほとんどの方にとっても慣れないものです。
緊張した席でしたが、それはそれでおめでたい空気だと、私は感じます。
式が済みましたら、宴でリラックスです。
ご両家への祝福の心を込めて祝いの膳をご用意させていただきました。
これから先、あたらしい家族になられる方々が、ひとつ儀式を済まされることで、何とも心地よい雰囲気の会話と共にお食事を進められました。
祝い膳の献立
祝い膳の献立
当家で提供させていただいている祝い膳は、月により献立が替わります。
(上記は献立の一例です)
祝い膳など、婚礼料理はかつて日本料理の中でも高度な技術を駆使し、料理人がその腕前を見せる一つのチャンスでもありました。
料理人の持つ知識と応用、技、そして感性。それらが一体となり、一期一会のお祝いの席に華が添えられれば、裏方の料理人としても喜びひとしおです。
お気軽にお電話いただければと思います。